定年退職で失うものは、給料だけではない
定年退職をすると、毎月の給料がなくなり、年金を中心とした生活に変わります。
そのため、多くの人が老後のお金について考えるようになります。
年金で生活できるのか、貯金は足りるのか、医療費や住宅費は大丈夫なのか。
もちろん、お金は大切です。
しかし、定年後に変わるのは収入だけではありません。
毎朝会社へ行く必要がなくなり、同僚や上司と顔を合わせることもなくなります。
仕事を通じて自然にできていた人との交流が、ある日を境に少なくなるのです。
1.仕事には人とのつながりがあった
会社員時代を振り返ると、仕事が大変だったこともあります。
上司との関係、部下への指導、職場の人間関係。できればもう経験したくないと思うこともあるでしょう。
それでも、毎日誰かと話し、相談し、協力して仕事を進めていました。
時には冗談を言い合い、仕事が終われば安心して帰宅する。
当たり前だと思っていた毎日の交流が、退職すると少なくなります。
家族以外と話す機会が減り、気がつけば一日中誰とも話さなかったという日もあるかもしれません。
仕事には、給料を得るだけでなく、人とつながる役割もあったのです。
2.誰かの役に立つことが生きがいになる
人は、誰かに頼られたり、感謝されたりすると、うれしく感じるものです。
仕事をしていた頃は、自分の仕事が会社やお客様の役に立っているという実感があった人もいるでしょう。
退職すると、そのような機会が少なくなることがあります。
しかし、誰かの役に立つ場所は会社だけではありません。
地域の清掃活動、自治会の手伝い、ボランティア、子どもたちの見守りなど、身近なところにも活動の場があります。
大きなことをする必要はありません。
近所の人に声をかける、困っている人を手伝う。
そんな小さな行動でも、自分が社会とつながっていると感じられるのではないでしょうか。
3.働かなくても社会とつながる方法はある
70歳、80歳になっても働く人が増えています。
生活費のために働く人もいれば、健康維持や生きがいのために働く人もいます。
働くこと自体は素晴らしいことです。
ただし、仕事を続けなければ社会とつながれないわけではありません。
家庭菜園を楽しみ、収穫した野菜を近所の人に分ける。
趣味の集まりに参加する。
パソコンやスマートフォンを使って、ブログや動画で自分の経験を発信する。
こうしたことも、人とのつながりをつくる方法です。
大切なのは、自分に合った方法を見つけることです。
4.毎日サンデーにも目的を持ちたい
定年後は、自由な時間が増えます。
最初は、朝寝坊をしたり、テレビを見たり、好きな時間に出かけたりすることが楽しいものです。
しかし、毎日が同じように過ぎていくと、何となく物足りなさを感じることもあります。
そこで、毎日の生活に小さな目標をつくってみてはいかがでしょうか。
今日は庭の手入れをする。
明日は少し遠くまで散歩する。
週末は家族と食事をする。
大きな目標でなくても構いません。
自分で決めたことを実行するだけでも、毎日に張り合いが生まれます。
まとめ:お金と同じくらい、人とのつながりを大切に
老後の生活を考えると、どうしてもお金の問題に目が向きます。
しかし、年金や貯金だけで充実した毎日が送れるとは限りません。
人と話すこと、誰かの役に立つこと、自分の好きなことを楽しむこと。
こうした時間も、第二の人生には必要です。
仕事を続ける人も、退職して自由に暮らす人も、自分なりの居場所を持つことが大切だと思います。
老後は、お金を残すことだけが目的ではありません。人とのつながりを持ちながら、自分らしく生きることも大切です。
皆さんは、これからどんな人とつながり、どんな毎日を過ごしたいですか?
次回は「再雇用か転職か、それとも完全退職か――自分に合う働き方を選ぶ」について考えていきます。

