70歳を過ぎても働く時代がやってきた
昔は、60歳で定年退職し、その後は年金を受け取りながら、ゆっくり暮らすという人生を思い描く人が多かったのではないでしょうか。
しかし、今は少しずつ状況が変わっています。
定年後も再雇用で働く人、別の会社に転職する人、自分で仕事を始める人など、働き方はさまざまです。
70歳になっても働きたいという人もいれば、80歳になっても元気なうちは仕事を続けたいという人もいます。
では、私たちは何歳まで働けばよいのでしょうか?
1.生活のために働く
まず考えられるのは、やはりお金の問題です。
年金だけでは生活費が足りない。食料品や電気代、ガソリン代など、毎日の出費は続きます。
住宅ローンや車の維持費、医療費などがあれば、さらに家計への負担は大きくなります。
そのため、年金を受け取りながら仕事を続け、毎月の収入を補う人もいます。
働いて収入があれば、貯金を取り崩す金額を少なくできる場合もあります。
ただし、収入だけでなく、税金や社会保険料、通勤費なども考えておく必要があります。
2.健康のために働く
仕事を続けることには、収入以外のメリットもあります。
朝起きて、身支度をして、職場へ出かける。
人と話し、体を動かし、決まった時間に仕事をする。
こうした生活のリズムが、毎日の張り合いにつながる人もいるでしょう。
退職すると、自由な時間が増えます。
最初はうれしくても、毎日やることがなくなり、家に閉じこもりがちになる人もいます。
仕事が社会とのつながりや、生きがいになっている人にとっては、働くことも大切な選択肢です。
3.健康を犠牲にしてまで働く必要はあるのか?
一方で、忘れてはいけないことがあります。
それは、自分の健康です。
若い頃と同じように働けるとは限りません。
体力が落ちたり、持病の通院や薬が必要になったり、疲れが取れにくくなったりすることもあります。
生活費のために働いているのに、体を壊して医療費が増えてしまっては、本末転倒です。
無理をせず、勤務日数や時間を減らす。体への負担が少ない仕事に変える。
そんな選択も必要ではないでしょうか。
4.働くことだけが人生ではない
私たちは長い間、会社や仕事を中心に生活してきました。
家族のため、子どものため、住宅ローンのために働いてきた人も多いと思います。
しかし、定年後は自分の時間も大切にしたいものです。
旅行に出かける、家庭菜園を楽しむ、趣味を見つける、家族と過ごす。
これまで忙しくてできなかったことに、少しずつ時間を使ってもよいのではないでしょうか。
もちろん、仕事が好きで、いつまでも働きたいという人もいるでしょう。
それも立派な生き方です。
大切なのは、周りに合わせるのではなく、自分で選ぶことです。
まとめ:何歳まで働くかより、どう暮らしたいか
70歳、80歳になっても働く時代。
これからは、年齢だけで働くことを決めるのではなく、自分の健康状態や家計、家族との時間を考えながら選ぶことが大切です。
生活のために働くのか、生きがいのために働くのか。それとも、仕事を卒業して自分の時間を楽しむのか。
答えは人それぞれです。
私たちの人生は、仕事をするためだけにあるのではありません。
何歳まで働くかではなく、これからの毎日をどう過ごしたいのか。
一度、ゆっくり考えてみませんか?
次回は「老後はお金だけではない――仕事のやりがいと社会とのつながり」について考えていきます。

