【第6話】5年間働くと年金はいくら増える?――再雇用と年金の現実

これからの時代におすすめ
スポンサーリンク(cocoon)
スポンサーリンク(cocoon)
スポンサーリンク(cocoon)
スポンサーリンク(cocoon)

1.65歳まで働くと、年金は増えるの?

60歳で定年を迎えた後、再雇用で65歳まで働く人がいます。

その理由の一つは、毎月の収入を確保することです。

もう一つ気になるのが、5年間働くことで将来の年金がどれくらい増えるのかということではないでしょうか。

会社員として厚生年金に加入して働き続ければ、その加入期間と給与・賞与に応じて、将来受け取る老齢厚生年金が増えます。

ただし、5年間働けば誰でも同じ金額が増えるわけではありません。

給与や賞与、厚生年金への加入期間によって違いがあります。

スポンサーリンク(cocoon)

2.5年間働いた場合の増額を計算してみる

少し具体的に考えてみましょう。

2003年4月以降の厚生年金の計算式を使い、平均標準報酬額が月20万円、加入期間が5年間(60か月)だったと仮定します。

老齢厚生年金の報酬比例部分は、概算で次のようになります。

平均標準報酬額20万円 × 5.481/1,000 × 60か月

この場合、増える年金額は次の目安になります。

  • 年額:約65,772円
  • 月額:約5,481円

つまり、月額にすると約5,500円の増額です。

これはあくまで計算例です。実際には標準報酬月額や賞与、加入期間、過去の加入記録などによって変わります。

「5年間働けば年金が月1万円以上増える」と一律に考えるのではなく、自分の給与や加入記録で確認することが大切です。

3.再雇用で働くメリットは年金だけではない

5年間働くメリットは、年金の増額だけではありません。

毎月の給与があれば、生活費の一部を給料でまかなうことができます。

例えば、食費や光熱費、車の維持費などを給料から支払えれば、退職金や貯金を取り崩す金額を抑えられます。

60歳で完全に退職した場合と、65歳まで働いた場合では、5年間の収入に大きな違いが出ます。

一方で、再雇用になると給料が下がることもあります。

現役時代と同じ仕事をしているのに、給与が大幅に減る。そんな不満を感じる人もいるでしょう。

それでも、毎月の収入があることは、年金生活に向けた準備として大きな意味があります。

4.年金を増やすために、無理をして働く必要はない

ここで忘れてはいけないのが健康です。

60歳を過ぎると、自分の体調だけでなく、夫婦それぞれの健康状態も考える必要があります。

収入を確保するために無理をして働き、体調を崩してしまっては、せっかくの老後の時間を楽しめなくなるかもしれません。

勤務日数を減らす、仕事内容を見直す、体力に合った仕事を選ぶなど、自分に合った働き方を考えることも大切です。

年金を少しでも増やしたいという気持ちは分かりますが、お金だけを優先する必要はありません。

5.自分の年金額を確認しておこう

年金の増額は、一人ひとりの加入記録や給与によって違います。

そこで利用したいのが、日本年金機構の「ねんきんネット」です。

これまでの年金加入記録を確認できるほか、今後の働き方や受給開始年齢などを設定して、年金見込額を試算することもできます。

退職前に一度、自分の年金がどれくらいになるのか確認してみてはいかがでしょうか。

まとめ――5年間働く意味を考える

65歳まで働けば、厚生年金の加入期間が増え、将来の年金額も増える可能性があります。

しかし、増額だけを目的に働くのではなく、毎月の収入を確保すること、貯金を守ること、社会とのつながりを保つことも大切です。

定年後の5年間をどう使うか。それは、お金だけでなく、健康や自分の時間にも関わる選択です。

自分の年金額を確認し、無理のない働き方を考えながら、納得できる第二の人生を選びたいですね。

次回は、**「70歳、80歳になっても働く時代――いつまで仕事を続けますか?」**をテーマに考えます。