奨学金は“使い方次第”で大きな味方になる!
大学・専門学校への進学費用において、頼りになるのが「奨学金」。
でも、「どれが無利子?」「いくら借りられる?」「返せなくなったらどうなるの?」と疑問や不安を抱く人も多いはず。
今回は、代表的な3つの奨学金の違いと、後悔しない選び方をわかりやすく解説します!
奨学金の3つのタイプ
①【給付型奨学金】= 返さなくてOK!条件クリアで超助かる
代表例:日本学生支援機構(JASSO)の給付型
対象:住民税非課税世帯やそれに準ずる世帯の学生
支給額:月2万〜7.5万円(進学先により異なる)
特徴:返済不要、授業料減免との併用も可能
📌 もらえたらラッキー!事前申し込み&学校の推薦が必要なことも多いので早めの準備を!
②【無利子奨学金】=「借りるけど増えない」
代表例:JASSOの第一種奨学金
条件:世帯収入+学力成績が一定以上
月額:2万〜6.4万円程度(大学種別・通学形態により異なる)
特徴:卒業後から分割返済、利子ゼロで安心
📌 奨学金の中でも最も人気。競争率が高めなので、学力要件や申請タイミングに注意!
③【有利子奨学金】= 借りやすいが、利子も忘れずに
代表例:JASSOの第二種奨学金
条件:世帯収入のみで審査(学力要件は緩やか)
月額:2万〜12万円から選択可能
利率:上限年3.0%(実際は0.2〜0.3%台のことが多い/上限設定あり)
どうしても足りないときの選択肢。将来の返済総額と利子をよく確認してから利用を!
🔍 比較まとめ表
種類 | 返済義務 | 月額目安 | 条件の厳しさ | メリット | 注意点 |
---|---|---|---|---|---|
給付型 | なし | 2万〜7.5万円 | 厳しめ(所得・成績) | 返済不要、学費軽減と併用可 | 対象者が限られる |
無利子(第一種) | あり | 2万〜6.4万円 | 成績+所得で判定 | 利子がかからない | 成績・手続きのハードルあり |
有利子(第二種) | あり | 2万〜12万円 | 所得基準中心 | 借りやすい、柔軟な金額選択 | 利子がかかる、将来負担あり |
本当に必要な金額だけを借りる(「上限いっぱい」借りない)
将来の返済計画を立ててから申し込む
家族と一緒に「誰がどこまで負担するか」を話し合う
【シミュレーション例】
例:有利子奨学金を月5万円×4年借りた場合(利率0.3%)
→ 卒業時の借入総額:約240万円
→ 返済期間15年、月額返済約1.3万円(利子込み)
📌 収入の見通しが立つ職業であれば、現実的な返済額になるケースも多い
奨学金は「制度」ではなく「家計の一部」
奨学金は、“借金”でもあり、“投資”でもあります。
進学の可能性を広げるための制度ですが、正しく使わないと将来の生活を圧迫することも。
📌 借りる前にしっかり理解して、後悔のない選択を。
次回予告
「【進学費用の“最終手段”】教育ローンの種類と使い方、家計にやさしい借り方とは?」