働きたいのに何もしたくない気持ち
「働きたいけど
何もしたくない」
そんな気持ちを
もつ高齢者は多いです。
体が元気なのに
やる気が出ないこともあります。
それは気持ちの問題で、
けっしておかしいことでは
ありません。
年齢を重ねると、
体も心も変わっていきます。
がんばりたいと思っても、
行動にうつせないことが
あるのです。
「自分はダメだ」と
思わないでください。
働きたい理由と現実のギャップ
高齢者が働きたい理由には、
いくつかの共通点があります。
・年金だけでは
生活がたいへん
・社会とつながっていたい
・まだまだ役に立ちたい
でも現実には、
その思いをかなえるのが
むずかしい場合もあります。
求人が少なかったり、
年齢だけで不採用になる
こともあります。
やる気があっても、
受け入れてくれる場所が
なければ働けません。
そのギャップが
「何もしたくない」
という気持ちに
つながってしまうのです。
働けないと感じる心の重さ
働く気があるのに
「何もしたくない」と
感じることはあります。
それは、体の問題だけでなく、
心の疲れが原因のことも。
年をとると友だちが減ったり、
家にいる時間が長くなったり、
さびしさや不安を感じやすく
なります。
そうなると、元気が出なくて
動く気になれません。
このようなときは、
まず休むことが大事です。
「何もしない」ことも
時には必要なことです。
無理をせず、少しずつで
大丈夫です。
自分らしく生きる働き方とは
高齢者だからこそ
できる仕事もあります。
たとえば、昔の経験を
活かせる仕事。
短時間だけの仕事。
人と話すだけの仕事も
価値があります。
大切なのは、がんばりすぎず、
自分に合ったペースで
動くことです。
「何もしたくない」と
感じたら、それを否定せず、
休んだあとにまた少しずつ
前に進めばいいのです。
社会がもっと高齢者に
やさしくなれば、
みんなが無理せず
生きていけるでしょう。
まとめ
高齢者の中には、
「働きたいけど動けない」
と感じる人がたくさんいます。
その気持ちはふつうのこと。
心と体のバランスを大切にして、
無理のない生き方を
見つけていくことが大切です。
社会もその気持ちに
もっと目を向け、
やさしい仕組みを作る
必要があります。
何もしたくない日があっても、
それを受け入れて、
また歩き出せばいいのです。
