第3話 「うちの財産なんて大したことない」は大間違い。預貯金・保険・年金、家族が困らないための”お金の整理”を今すぐやっておくべき理由。

これからの時代におすすめ
スポンサーリンク(cocoon)
スポンサーリンク(cocoon)
スポンサーリンク(cocoon)

60歳代になったら自分の身の回りの

整理から始めることです。

特に趣味の整理はハードオフ、最寄りの引き取り業者

何故、子供たちが突然死だと、始末が大変だから。

その前に、生前の写真整理、子供たちには、

全く関係ない写真だけに、

懐かしく思うのは本人だけです。

「大した財産がない」人ほど、整理が必要な理由

ここに、大きな誤解がある。

お金の終活が必要なのは、財産が多い人だけではない。むしろ——「大したことない」と思っている人ほど、整理されていないケースが多い。

なぜか。

財産が多い人は、税理士や弁護士と関わる機会があるため、自然と整理が進む。しかし「大したことない」と思っている人は、誰にも相談せず、誰にも伝えず、気づけば家族が「どこに何があるかわからない」状態になってしまう。

実際、相続の現場で最も多いトラブルは、億単位の遺産争いではない。「通帳がどこにあるかわからない」「保険に入っていたのかどうかわからない」「年金の受け取りはどうすればいいのか」——そういった、ごく普通の家庭で起きる混乱だという。

家族を困らせたくないなら——財産の多い少ないに関係なく、お金の整理は必要だ。


妻がひとりで銀行に行ったときの話

数年前、私が入院したことがある。幸い大事には至らなかったが、一週間ほど病院にいた。

そのとき妻が、生活費を引き出しに銀行へ行った。

ところが——暗証番号がわからなかった。

私がいつも使っているカードの番号を、妻は知らなかったのだ。窓口で事情を話して、なんとかなったらしいが、妻は後から「あのとき、本当に困った」と言っていた。

たかが暗証番号ひとつの話だ。

でも——「たかが」が積み重なると、家族は本当に困る。

暗証番号がわからない。通帳がどこにあるかわからない。保険証書が見つからない。年金の振込先口座がどれかわからない。そのひとつひとつが、悲しみの中にいる家族を、さらに追い詰めていく。

私はその話を聞いて、胸が痛かった。

守るべき人を、守れていなかった。


後期高齢者が今すぐ整理すべき「お金の三本柱」

では、何をどう整理すればいいのか。

大きく分けて「預貯金」「保険」「年金」の三つだ。これが、家族が最も困るお金の三本柱になる。

① 預貯金の整理

まず、自分名義の口座が何本あるか、書き出してみよう。

若い頃に作ったまま使っていない口座、給与振込で使っていた口座、退職金を入れた口座——気づけば、いくつもの銀行に口座が分散していることが多い。

書き出す内容は次の通りだ。銀行名・支店名・口座番号・通帳と印鑑の保管場所・暗証番号——暗証番号については、エンディングノートに直接書くことに抵抗がある方は、別の封筒に入れて「エンディングノートと一緒に保管」と表書きしておくだけでもいい。

また、使っていない口座は、この機会に解約することをお勧めする。口座が多いほど、家族の手続きが増える。シンプルにすることが、最大の親切だ。

② 保険の整理

保険は「入っていること自体を忘れている」ケースが非常に多い。

生命保険、医療保険、がん保険、火災保険、自動車保険——人によっては10本以上加入していることもある。

まず保険証書をすべて引っ張り出して、一か所にまとめよう。そして次の情報を書き出す。保険会社名・保険の種類・証書番号・保険金額・受取人の名前・問い合わせ先の電話番号。

特に大切なのが「受取人」だ。昔に加入した保険の受取人が、すでに亡くなった方のままになっているケースがある。この機会に必ず確認しておきたい。

そしてもう一つ——**保険の内容が今の自分に合っているか、見直す良い機会でもある。**払い続けているのに、実はほとんど使えない保険というものが存在する。この際、不要な保険は整理することも考えたい。

③ 年金の整理

後期高齢者にとって、年金は毎月の生活を支える大切な収入源だ。

しかし——受け取っている年金の種類や金額を、正確に把握している人は意外と少ない。

老齢基礎年金・老齢厚生年金・企業年金・個人年金——これらが複数の機関から振り込まれているケースもある。

書き出す内容は、年金の種類・振込先口座・振込金額・振込日・問い合わせ先。加えて、年金証書や「ねんきん定期便」の保管場所も記録しておこう。

万が一の際、家族が年金事務所に連絡できるよう、年金事務所の電話番号と最寄りの事務所の住所も一緒に書いておくと親切だ。


「へそくり」の話をしよう

少し笑える話をしよう。

お金の整理を始めて、困ったことがひとつあった。

長年、妻に内緒にしていた「へそくり口座」があったのだ。

釣り道具を買ったり、旅先でこっそり土産を買ったり——そういう「小遣いの余り」を、こつこつ貯めていた口座だ。大した金額ではないが、妻は知らない。

エンディングノートに書くべきか、書かざるべきか。

しばらく悩んだ。

結局、書いた。

妻に見せるときは少し恥ずかしかったが、妻は笑いながら「知ってたよ」と言った。

何十年も一緒にいれば、そりゃわかるか——と思いながら、二人で笑った。

秘密がひとつなくなって、心が軽くなった。

それもまた、お金の整理が生んだ、思わぬ贈り物だった。


お金の整理が終わったとき、見えてくるもの

全部書き出して、一か所にまとめて——整理が終わったとき、不思議な感覚があった。

「これで、妻を守れる」という安心感だ。

財産が多いか少ないかは、関係なかった。大切なのは、家族が「どこに何があるかわかる」状態にしておくことだった。

それだけで——自分がいなくなった後も、残された家族が最初の一歩を踏み出せる。

後期高齢者の私にできる、最後の「家族への仕事」がある。

それは財産を残すことではなく、「財産の地図」を残すことだ。

地図さえあれば、どんな場所でも歩いていける。

愛する家族のために——今日から、一つずつ書き始めよう。


次回・第4話「実家の押し入れを開けたら、昭和が出てきた。笑いながら泣きながら進めた『生前整理』の記録。」につづく……💰


📝 読者の皆さんへ

「うちには大した財産がない」——そう思っているあなたほど、今日から始めてほしいのです。

まず通帳を全部出してみてください。何冊ありましたか? 次に保険証書を集めてみてください。何本入っていましたか?

その「数を数える」だけで、今日の終活は十分です。

家族への最大の贈り物は、お金そのものではなく「お金の地図」です。

一緒に、少しずつ整理していきましょう。💰🌸