冬のボーナスと体重のボーナス

わくわくウキウキなこと
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読んでくださりありがとうございますおねがい

だいちゃんと申しますニコニコ

関東から越してきて、地元の方言で

買い物いって違った製品を買って✨

失敗しても我慢して健康に❤

新しい自宅で忙しく日々を過ごして1日が終わっています照れ

よろしくお願いしますおねがい

給与明細を開いた

私の顔は笑顔に輝いた。

「よっしゃ、ボーナス入った!」人生で最も幸せな瞬間の一つである。

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第一章:ボーナス支給日の高揚感

12月某日、午前10時。

給与明細がシステムに反映される時間だ。パソコンの前で、まるで受験の合格発表を待つ高校生のように、私はそわそわしていた。

「更新」ボタンをクリック。

画面に表示される数字。

「おおおおお!」

心の中で雄叫びをあげる。今年のボーナスは、想像していたより少し多かった。この瞬間、世界は輝いて見える。同僚の話し声も、パソコンのキーボードの音も、全てが心地よいBGMに聞こえる。

脳内では既に使い道の計算が始まっている。

「よし、まず貯金に10万入れて…新しいスマホが欲しいから8万…あとは冬服を何着か買って…いや、待てよ。旅行も行きたいな。温泉とか最高じゃない?」

夢は膨らむ。希望に満ちあふれる。

その日の昼休み、同僚たちとの会話も弾む。

「今年のボーナスどうだった?」 「まあまあだったよ!お前は?」 「俺もまあまあ!」

みんな、具体的な金額は言わないけれど、顔は笑っている。それでいいのだ。

そして、運命の言葉が発せられる。

「じゃあさ、今年の忘年会は豪華にいっちゃう?」

この一言が、全ての始まりだった。

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第二章:ボーナスの蒸発、始まる

ボーナス支給日から3日後。

スマホの通知が鳴る。「忘年会の会費:7,000円です。12月15日までにお支払いください」

「おお、そうだった。忘年会あったな」

振り込みを済ませる。まだ余裕だ。ボーナスは健在である。

その日の夕方、別の通知。「クリスマス会の会費:5,000円です」

「ああ、これもあったな」

ポチッと振り込み。まだ大丈夫。

翌日。「新年会の日程調整アンケート」のLINEが届く。

「また飲み会か…まあ、楽しいからいいけど」

その翌日。「忘年会二次会、カラオケ行きましょう!」

「おっけー!」

さらにその翌日。「部署の忘年会もやります!」

「…………」

気づけば、12月のカレンダーは飲み会の予定で埋まっていた。週に3回は飲み会がある計算だ。

そして、それぞれに会費がかかる。平均5,000円として、12月だけで8回の飲み会。つまり、40,000円。

「まあ、ボーナス出たし…」

この言葉、この冬何回口にしただろうか。

さらに追い打ちをかけるのが、クリスマスプレゼント、親戚への手土産、年賀状の印刷代、新年の服…。

気づけば、12月20日。

銀行口座の残高を確認すると、ボーナス前とほぼ同じ金額に戻っている。

「あれ?俺、ボーナスもらったよね?」

通帳の履歴を見返す。確かに入金されている。そして、確かに出金されている。恐ろしいほどのスピードで。

冬のボーナスは、まるで雪のように、音もなく消えていった。

第三章:体重のボーナス、着実に蓄積中

一方、確実に増えているものがあった。それが「体重」である。

最初の忘年会。居酒屋にて。

「とりあえず生で!」 「乾杯〜!」

ビールが喉を通る快感。そして次々と運ばれてくる料理たち。

唐揚げ、ポテトフライ、ピザ、焼き鳥、餃子…。全部美味しい。全部食べる。

「お前、めっちゃ食うな!」 「だって美味いんだもん!」

二次会はラーメン。締めの一杯は格別だ。

体重計?そんなもの、見なければ増えていないのと同じである。シュレディンガーの体重計だ。

二回目の忘年会。焼肉屋にて。

「カルビ3人前!」 「ロースも追加で!」 「タン塩忘れずに!」

肉を焼く。肉を食べる。白米をかき込む。そしてまた肉を焼く。

「あ、デザートにアイスもください!」

完璧である。

三回目の忘年会。鍋料理にて。

「冬は鍋だよな!」 「野菜もいっぱい食べられるし、ヘルシーだよね!」

そう、鍋はヘルシー。そう思い込んでいた。しかし、忘れてはいけない。締めのうどんと雑炊の存在を。

「やっぱ締めは最高だな!」

スープを吸ったうどんを頬張る。幸せ。

そして、この生活が12月いっぱい続くのである。

第四章:クリスマスという名の罠

12月24日、クリスマスイブ。

街はイルミネーションで彩られ、どこもかしこもカップルだらけ。そんな中、私は一人でケーキを買いに行った。

「ホールケーキ一つください」 「お一人ですか?」 「…………はい」

ケーキ屋の店員の目が、一瞬だけ哀れみの色を帯びた気がした。気のせいだと信じたい。

家に帰り、ケーキの箱を開ける。美しい。そして美味しそう。

「さて、どのくらい食べようかな」

常識的に考えれば、8等分して一切れだろう。いや、頑張っても二切れが限度だ。

しかし、その日の私は違った。

一切れ、二切れ、三切れ…。

気づけば、ホールケーキの半分を食べていた。

「これはマズい」

そう思いながらも、手は止まらない。そして最終的に、ホールケーキを一日で完食してしまった。

「明日から本気出す」

この言葉で全てが許される気がした。

第五章:お正月という最終ボス

年が明けた。新年おめでとう。そして、私の体重にもおめでとう。

お正月といえば、おせち料理。そしてお餅。

「今年もよろしくね」と言わんばかりに、実家から大量のおせちと餅が送られてくる。

おせち料理は、一見すると上品で健康的に見える。しかし、その実態は糖質と塩分の宝庫である。

黒豆の甘さ。伊達巻の濃厚さ。栗きんとんのカロリー爆弾感。数の子の塩分。

「お正月だから」という魔法の言葉で、全て許される。

そして極めつけは、餅である。

1月1日:お雑煮で2個 1月2日:きな粉餅で3個 1月3日:磯辺焼きで2個、あんこ餅で1個

「餅って腹持ちいいよね!」

そう言いながら、毎日平均3個は食べている計算だ。

そして正月休みの過ごし方。

朝起きる→こたつに入る→テレビを見る→餅を食べる→昼寝→起きる→おせちをつまむ→テレビを見る→夜ご飯→風呂→こたつ→寝る

運動量、ほぼゼロ。摂取カロリー、計測不能。

これで太らないわけがない。いや、これは「太るための合宿」といっても過言ではない。

第六章:現実との対峙

1月4日、仕事始めの朝。

久しぶりにスーツを着る。ワイシャツに袖を通し、スラックスを履き、そしてボタンを留めようとした瞬間…

「入らない」

いや、正確には「入るけど、苦しい」。

ベルトの穴が、いつもより一つ外側でやっと留まる。お腹周りがパツンパツンだ。

「これは…ヤバい」

鏡を見る。顔が丸い。明らかに12月より丸い。二重顎が目立つ。

「体重計…乗るべきか、乗らざるべきか」

シェイクスピアもびっくりの大問題である。

しかし、現実から目を背けても、現実は消えない。意を決して、体重計に乗る。

「ピッ」

電子音と共に表示される数字。

「……………………」

言葉が出ない。

12月1日の体重より、5キロ増えている。

5キロ。

5キロって、スーパーで売ってる米一袋分である。それが私の体に追加されている。

「これは…体重計の故障では?」

何度も乗り直す。しかし、結果は変わらない。むしろ、一回だけ5.2キロと表示された。増えてるじゃないか。

鏡をもう一度見る。

お腹は確実に出ている。顔は確実に丸い。太ももは確実に太い。

現実は、残酷である。

第七章:「痩せる」という決意と挫折の物語

1月5日、月曜日。

「よし、今日から本気でダイエットする!」

決意を新たに、朝食はサラダとゆで卵だけにした。炭水化物は抜く。これが糖質制限というやつだ。

昼休み。

「お昼どうする?」 「俺、ダイエット中だから軽めにするわ」 「マジで?じゃあサラダとか?」

そう言いながら、結局は同僚に誘われてラーメン屋へ。

「まあ、一日くらいいいか…」

ラーメンを完食し、餃子も追加。

1月6日、火曜日。

「昨日は例外。今日から本当に本気出す」

朝食はプロテインドリンク。完璧だ。

しかし、午後3時。小腹が空く。

「ちょっとだけ…」

コンビニでチョコレートを購入。一粒だけのつもりが、箱ごと食べてしまう。

1月7日、水曜日。

「もう知らない。食べたいもの食べる」

開き直った。

そして気づいたことがある。

人間は、決意するのは得意だが、継続するのは苦手なのだ。

第八章:ボーナスの対比

さて、ここで改めて比較してみよう。

冬のボーナス:

  • 12月初旬:入金される(喜び)
  • 12月中旬:半分消える(不安)
  • 12月下旬:ほぼ消える(絶望)
  • 1月初旬:完全に消える(虚無)

体重のボーナス:

  • 12月初旬:少し増える(気づかない)
  • 12月中旬:確実に増える(気づかないふり)
  • 12月下旬:明らかに増える(見て見ぬふり)
  • 1月初旬:取り返しのつかないレベルで増える(絶望)

なんという対照的な推移だろうか。

片方は減り、片方は増える。

まるで天秤のように。私の財産と体重が、シーソーゲームをしているかのようだ。

そして、悲しいことに気づいた。

冬のボーナスは、使えば楽しい思い出として残る。 体重のボーナスは、増えれば苦い現実として残る。

思い出はプライスレスだが、体重は重い。文字通り。

第九章:それでも私たちは繰り返す

2月のある日。

体重は少しだけ減った。1キロくらい。

「よし、このまま頑張れば春までには元に戻るな」

そう思った矢先、同僚から連絡が来る。

「送別会やるんだけど、来る?」

「…………行きます」

そして、また飲み会。また唐揚げ。また餅。

3月。

「春だし、新生活応援で飲もうよ!」

4月。

「花見しよう!」

5月。

「ゴールデンウィークだし!」

気づけば、体重は減るどころか、じわじわと増えている。

そして夏が来る。

「やばい、海に行けない…」

慌ててダイエットを始めるが、続かない。

秋が来る。

「食欲の秋だから仕方ない」

冬が来る。

「あ、もうすぐボーナスだ」

そして、また同じサイクルが始まる。

私たちは、毎年この無限ループを繰り返しているのだ。

エピローグ:ボーナスは二度訪れる

さて、ここまで散々嘆いてきたが、実は私は後悔していない。

なぜなら、冬のボーナスで得たものは、お金だけではないからだ。

忘年会での同僚との笑い声。 クリスマスに一人で食べたケーキの甘さ。 お正月に実家から届いた餅の温かさ。 友人との再会。 新年の抱負を語り合った夜。

これら全てが、私の人生を豊かにしてくれた。

確かに、銀行口座の残高は減った。 確かに、体重計の数字は増えた。

でも、心は満たされた。

人生、そんなもんじゃないだろうか。

完璧に節約して、完璧に体重管理して、でも何も楽しめなかった冬と、

お金は使って、体重は増えたけど、笑って過ごせた冬。

私は後者を選ぶ。

だから、来年もきっと同じことを繰り返すだろう。

冬のボーナスに喜び、忘年会で騒ぎ、クリスマスケーキを食べ、お正月に餅を頬張る。

そして1月に、体重計を見て絶望する。

でも、それでいい。

なぜなら、ボーナスは二度訪れるから。

一度目は、銀行口座に。 二度目は、体重計に。

そして、私たちはそのどちらも受け入れながら、また一年を生きていく。

「冬のボーナスと体重のボーナス」

これは、私たちの年末年始の、愛すべき現実である。


おしまい

追伸:この記事を読んだ後、ちょっとだけ体重計に乗ってみてください。そして、増えていても大丈夫。あなたは一人じゃない。私たちは、みんな同じボーナスをもらっているのだから。

P.S. でも本当に、そろそろ運動した方がいいかもね。明日から。いや、来週から。いや…来月から本気出す!

65歳、無職になって気づいた「これからどう生きるか」という問い
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