国民健康保険と後期高齢者医療保険は、
どちらも医療費を助けてくれる大切な保険です。
しかし、対象となる人や仕組みに違いがあり、
しっかりと理解しておくことが大切です。
1. 国民健康保険とは?
国民健康保険は、日本に住むすべての人が加入する
医療保険です。
通常、健康保険は会社に勤めている人が加入しますが、
自営業や無職の人など、
会社に勤めていない人が加入する保険が
国民健康保険です。
国民健康保険は、住民税や所得に基づいて
保険料が決まります。
保険料を支払うことで、
病気やけがをしたときに、医療費の一部を負担してくれます。
たとえば、病院での診察費用や薬代が対象です。
加入者は、70歳未満の人が多いですが、
75歳になると、後期高齢者医療保険に切り替わります。
2. 後期高齢者医療保険とは?
後期高齢者医療保険は、
75歳以上の高齢者を対象とした医療保険です。
75歳になると、国民健康保険からこの保険に切り替わります。
また、65歳から74歳の人でも、
障害のある方は後期高齢者医療保険に加入します。
この保険も、病院での診察や薬代がカバーされますが、
保険料の計算方法が異なります。
後期高齢者医療保険の保険料は、
年金額や収入に基づいて決まります。
また、後期高齢者医療制度には、
医療費の一部を自治体が負担する仕組みもあります。
後期高齢者医療保険の最大の特徴は、
医療費が比較的安くなることです。
高齢者の医療に関する支援が強化されており、
より手厚いサポートが受けられます。
3. 国民健康保険と後期高齢者医療保険の違い
国民健康保険と後期高齢者医療保険の主な違いは、
対象年齢と保険料の計算方法です。
- 対象年齢
国民健康保険は、主に65歳未満の人が対象ですが、
後期高齢者医療保険は、75歳以上の高齢者が対象となります。
また、65歳から74歳でも、障害がある方は後期高齢者医療保険に加入します。
- 保険料の計算方法
国民健康保険の保険料は、
住民税や所得に基づいて計算されます。
一方、後期高齢者医療保険の保険料は、
年金額や収入に基づいて計算されます。
また、後期高齢者医療保険では、
一部を自治体が負担する仕組みもあります。
- 医療費の負担
後期高齢者医療保険では、高齢者の医療費が
比較的安くなるような仕組みが整っています。
これに対し、国民健康保険は、
年齢に関係なく一定の負担割合となります。
4. 保険の切り替えと注意点
国民健康保険から後期高齢者医療保険への切り替えは、
75歳になると自動的に行われます。
その際、保険料が変更されることがありますので、
予め確認しておきましょう。
また、後期高齢者医療保険に切り替えた後も、
年金額や収入が変動すると、保険料も変わります。
そのため、毎年の確認が必要です。
保険料の負担を軽減するためには、
所得控除や減免制度を活用することも重要です。
自治体が提供している相談窓口を利用するのも
良い方法です。
まとめ:保険をしっかり理解して安心な生活を
国民健康保険と後期高齢者医療保険は、
高齢者の医療を支える大切な制度です。
どちらも保険料が決まる仕組みや
カバーする範囲が異なりますので、
自分の状況に合った保険について
しっかり理解しておくことが大切です。
保険に関する不安や疑問があれば、
自治体の相談窓口を活用し、
正しい情報を得て、安心して生活を送りましょう。